冊子のはなし【付録・知らなくても入稿はできる!?豆知識】

「冊子のはなし」は調べれば調べるほど、まとめればまとめるほど覚えておきたい情報が出てきます。
そこで最後は、知らなくても入稿できる(はず)のまとめを作成してみました。
 用紙の厚さを測ってみよう!
【第2章・無線綴じ冊子】で背表紙の厚さを計算する方法についてお話ししました。
計算方法がわかっても、紙の厚さがわからないと計算しようがないことも…。

そこで、2021年4月時点でプリントハウスに冊子印刷の料金表が記載されている用紙の厚さを表にしてみました!

デジタルマイクロメーターで紙の厚さを測ります

●単位:mm ●小数点以下第3位を四捨五入しています。

用紙名 連量 70kg 連量 90kg 連量 105kg 連量 110kg  連量 130kg 連量 135kg 連量 150kg 
コート 0.07* 0.09 0.10 0.13
マットコート 0.08 0.10 0.13 0.16
上質紙 0.09 0.12 0.15 0.18
AライトスタッフGA-FS 0.13 0.16 0.18
サテン金藤N 0.09 0.11 0.15
最高級上質
(ホワイトエクセルケント)
0.12 0.15 0.18
アラベール  ホワイト 0.14 0.17 0.21
ヴァンヌーボVG ホワイト 0.14 0.19 0.21
竹はだGA 0.16 0.19 0.24
Mr.B スーパーホワイト 0.13 0.15 0.19
モデラトーンGA アイス 0.16 0.19 0.24

*コートは連量 73kgとなります。

同じ連量でも、用紙によって厚さに差があります。用紙選びのご参考にしていただければ幸いです。

 「本文」とは、どこからどこまで?
冊子のはなしの中では「表紙」と「本文」に分けてデータ作成方法などを説明してまいりました。
ここで言う「本文」は表紙(表1〜4)以外のページ全てを含んでいます。
一般的な「本」の内容としては「前付け(扉や口絵、目次など)」と「後付け(付録、索引、奥付など)」は「本文」には含まれませんが、プリントハウスで印刷・製本を行なっている冊子の構造としてはまとめて「本文」になりますのでご注意ください。
ちなみに、「本」と「冊子」の違いを調べてみました。
1964年にユネスコ総会で採択された勧告の中では
「図書(=本)とは表紙を除いて49ページ以上の印刷された非定期刊行物」、
「小冊子とは表紙を除いて5ページ以上48ページ以下の印刷された非定期刊行物」
と定義されています。
また、「和装本を冊子、洋装本を本」とする場合もあるそうです。
前者に則るとプリントハウスで作っているのは小冊子が多くて、後者に則るとすべて本…???
…詳細な分類は難しいところですが、プリントハウスでは一括して「冊子」としております!
 冊子の各部の名称

最後に、冊子の各部分に付いている名称をご紹介いたします。

冊子各部の名称
・ノド:本の綴じ側。開いた際に中央に来る部分です。
・小口(こぐち):本の開く側。開いた際に外側に来る部分です。
・天:本の上側。
・地:本の下側。

もともと「小口」とは断裁面を指す言葉なので、天・地の断裁面も「小口」という場合があります。
「小口染め」と呼ばれる断裁面に色を付ける加工は、天・地の断裁面にも色を付けることがありますし、冊子以外でも行われる加工です。

こういった名称は、同じ部分でも複数の呼び方があったり、印刷会社によって呼び方が異なっていたりする場合がありますので、電話などでやり取りする際はお互いの認識に相違がないか確認していただくと安心です。

                                                 

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