チケット付き観音折りパンフレットの製作事例(2)

 ■お客様:板橋区 地域振興課様 

令和4年に引き続き、東京都板橋区 地域振興課様より二十歳のつどいに配布されたチケット付きパンフレットの製作を承りました。

 ①仕様
仕上がり全体の画像
展開サイズ:586mm×210mm(折り加工後仕上がりサイズ:A5サイズ)
用紙:マットコート 110kg
加工:観音4つ折り+ミシン目入れ 3本(内2本はジャンプミシン)、片面擬似エンボス加工
チケットを2種類にするか3種類にするか?挟み込む形にするかミシンで切り離す形にするか?と、ご予算も含めて色々なパターンを検討されて最終的にチケットは3種類でパンフレット本体からミシンで切り離す形になりました。
切り離した部分は有効期間が1年間あるチケットになるため、ある程度の強度も必要です。
そこで前回のチケットと同じ110kgの厚さに変更し、擬似エンボス加工を提案させていただきました。
 ②データ作成
今回は表紙の形で4パターンを提案しました。
前年にご好評をいただいた「富士山」と、擬似エンボス加工を行うとツルツルした部分とザラザラした部分の差が出るため「蒔絵(まきえ)」をイメージしたパターンにしています。
用紙自体もモンテルキアのようにふんわりした風合いではないので、くっきりした色のデザインの方が映えると思い提案しました。
レイアウト案の画像
結果、画像右上の富士山のパターンを選んでいただき、全体の作成に進みます。
 ③擬似エンボス加工
擬似エンボスとは、2種類のニスを同時に印刷することで、ニスが重なった部分にザラザラとした質感を出す加工です。
完全に文字などを浮き上がらせる「エンボス加工(空押し加工)」というより、マーメイドなどのようにザラザラした用紙の質感=エンボスを擬似的に表現するイメージです。
2種類のニスが重なっていない部分は光沢が出ます。
ザラザラした部分は光沢が抑えられしっとりとした雰囲気になり、このギャップで模様を描いたりすることも可能です。
擬似エンボスについて
ニスを2種類重ねる部分はイエロー1色でデータを作成しています。
擬似エンボス部分のデータのイメージ
少々マニアックな加工かもしれませんが、仕上がりは目でも手でも楽しめるかと思います!
機能的にも、全体にニスが引かれるためPPには及びませんが表面が保護されます。
 ④ミシン入れ+折り加工
チケットになる部分はミシンで切り分けられるようになっています。
ミシン目が入っていても機械での折り加工は可能なため、手折りよりも費用は抑えられます。
ミシン入れ加工の画像
使用する用途やご予算に応じて、デザインや加工もご提案しております。
ぜひお気軽にご相談下さい!