PowerPointはサイズ設定がポイント

PowerPointで作成されたデータをご入稿いただくとき、ご注文のサイズよりも小さく仕上がっているデータがしばしば見受けられます。
皆様同じくらいのサイズになっているということは…PowerPointに何かあるのでは?
ということで、調べてみました!

 「スライドのサイズ」を選ぶと…

そもそも、スライドのサイズはどこから設定するかと言うと「デザイン」のタブから「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」を開きます。
ここで「スライドのサイズ指定」から作成したいサイズを選択してみます。
今回は「A4(210x297mm)」を選択しますが…自動で設定される幅と高さが異なっています。
PowerPointでスライドのサイズを設定する画面の画像
試しにA3やB5(JIS)も選んでみましたが、すべて用紙サイズより少し小さいサイズになっていました。

PowerPointのスライドのサイズでA3やB5を選んだときの画像

多くの方が「スライドのサイズ指定」で選んだサイズのままデータを作成されていたために、小さめの入稿データがしばしば見られたのかと思います。
(それはそうよ…私だってそのまま作っちゃうよ…)
しかし、このままのサイズの場合、裁ち落とし(用紙の端まで印刷する全面印刷)のつもりでデータを作成しても四方に余白が出ることになってしまいます。

PowerPoint上の表示とA4サイズのPDFに変換した場合の比較画像
 より良いスライドサイズは?

余白を出さず、全面印刷で仕上げたい場合は「スライドのサイズ指定」から「ユーザー設定」を選び、幅と高さを塗り足しを含めたサイズに設定して下さい。
※「塗り足し」についての詳細はこちらの記事もご覧ください→【よくある!?データ不備 1】塗り足しがない!

A4サイズの印刷物を作る場合のスライドサイズの指定

主なサイズの塗り足しを含めた幅と高さは下記の通りです。単位がcmとなっているのでご注意下さい。

 仕上りサイズ(cm)  幅×高さ(cm)
 A3(29.7cm×42.0cm)  30.3cm×42.6cm
 A4(21.0cm×29.7cm)  21.6cm×30.3cm
 A5(14.8cm×21.0cm)  15.4cm×21.6cm
 B4(25.7cm×36.4cm)  26.3cm×37.0cm
 B5(18.2cm×25.7cm)  18.8cm×26.3cm

四方に白い部分が残るデザインの場合は仕上りサイズぴったりに設定しても大丈夫です。

四方に余白があるデザインと余白がないデザインの例

 ガイドの活用
スライドのサイズを設定したらデータを作成していきますが、塗り足しを含めたサイズになっている場合はスライドの範囲ギリギリまで配置された文字等は切り落とされてしまいます。

塗り足しを含むスライドサイズに設定すると、四方3mmずつ切り落とされます

そこで、データを作成する前にガイドを追加しておくのがおすすめです。

新しいプレゼンテーションを作成した際、垂直方向と水平方向の中央にそれぞれ一本ずつガイドが配置されています。
このガイドはドラッグして移動することができるので、端から0.3cmの位置に移動します。
また、ガイドを追加するには、スライド上で右クリック→「グリッドとガイド」から「垂直方向のガイドの追加」または「水平方向のガイドの追加」を選択します。追加されたガイドもドラッグして移動させておきます。

PowerPointでガイドを追加・移動させる画像

 最後にチェック!
PowerPointで作成したデータは、PDFで保存してご入稿いただくのがスムーズです。
(PowerPoint形式のままご入稿の場合、弊社でPDF変換したデータでレイアウトの崩れや文字化けなどがないかご確認いただきます。)
保存したPDFは一度開いてみて、想定したサイズで保存されているかご確認下さい。
Acrobatの「文書のプロパティ」画面

                                                 

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